はてな上場パーティでの挨拶とはてなへの想い

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はてな上場その際の挨拶を公開してはどうか、という話を懇親会の際に提案頂いたのですが、せっかくなら自分でブログを書いて公開したほうがいいかなと思って、しゃべったことを思い出しながら、「はてな」への想いをまとめることにしました。
ちなみに、敬意を込めて、株式会社はてなさんではなく、あえて「はてな」と表記させていただいています。
また、ずいぶんと過激なことを言った気もするのですが、いい感じにまとめておきます。
口語と記事っぽさが混じっていることをご容赦ください。

さて、はてなとさくらインターネットでのお付き合いは2006年に始まりました。
GREEの田中さんに紹介頂いて、NTTコミュニケーションズ鉢山ビルから、さくらのとあるデータセンターに移ってきて頂いたときからのお付き合いです。
その際の様子は、「さくらインターネット移行記#1」として、伊藤直也さんの2007年1月16日のエントリーにまとめられており、近藤会長(当事社長)がラック下にもぐりこんで物議をかもした事件(笑)から10年近くになるのかと、あらためて感慨深く感じます。

個人的には、当社を利用してもらう前からずーっとはてなユーザーであるわけですが、会社としても共同で勉強会を開催したり、石狩データセンターの見学ツアーを一緒に開催させて頂いたりと、今でも色々と深い付き合いをさせて頂いています。

はてな上場の話については、色々なチャネルからなんとなく感じ取っていたのですが、当然のことながらハッキリとしたことは分からず、それほど意識はしていませんでした。
しかしながら、その日は突然やってきました。

_人人人人人人人_
> はてな上場 <
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私自身、いわゆる「はてな民」なのかそうでないのか良く分からないものの、常にホットエントリーを眺め、ブログを書いたらはてブでブクマがどれだけ付くかを、自社の株価以上に心配するくらいには、はてなのユーザーであり、ずーっと応援していたので、インディーズバンドのメジャーデビューというユーザーのツイートも良く分かります。


はてなを表す言葉は色々とありますが、昨日のパーティで別の来賓の方が「はてなは誠実な人が多く、そういう経営がされている」という挨拶をされていたとおり、「誠実」という言葉は、はてなの姿に重なりますし、私も心の底からそう思います。
サービスを運営する事業者は、時としてユーザーとの心の距離が発生してしまうこともあり、はてなもそのような場面に幾度となく遭遇したと思いますが、それでもはてなは誠実な対応を基本としているという印象があります。
誠実さをもって、ユーザーを大切に考えて行動する、というのはサービス事業者として本当に必要なことです。
また、技術を大切にして、エンジニアを大切にするという文化も重要です。
そのような会社において、栗栖さんというエンジニアが社長に抜擢されたことは、本当にすばらしいことだと思います。
誤解を恐れず言いますと、やはりテクノロジー企業のトップにエンジニアがつく、というのは機能的な意味以上に、情緒的な意味でとても大事なことだと思います。
私もエンジニアで経営の専門家ではありませんが、上場企業の経営をさせて頂いているわけで、栗栖さんのような社長を新たに迎え入れられることは本当にうれしいことです。

ただ、上場すると株主という新しい存在が現れます。
誤解を恐れず言うと、私は株主が第一であるとは考えていません。
誠実さを忘れず、ユーザーのことを常に考え、社員(特にはてなの場合はエンジニアが中心になると思いますけれども)の皆さんがいきいきと、理不尽さや不正義を感じることなく働けることこそが本当に重要で、第一に考えるべきことです。
その結果、売上が上がり利益が増え、株主の方々には結果として必ず報えるはずです。
株主のためなんておかしいと思います。ユーザーと社員のために経営者は働き、結果として株主と成果を分け合うという考え方こそ真理であって、はてなという誠実な会社に忘れないで欲しいことです。
幸い、何人かの社員の方に聞いたところ、上場したからといって特にはてなは変わっていないという話を聞きました。
ただ、資本市場は本当に怖いところで、中長期のビジョンよりも来月の収益や本日の株価に注目してしまいがちです。私も上場以来11年間、波状攻撃のようにその苦しさが襲ってくるタイミングがあります。でもまあ、自社の株価よりもはてブで自分の記事にどれくらいのブクマが付いたか、くらいの気楽にやったほうがいいのではないかなと思います。

私には、はてながうらやましいなぁと思うことがたくさんあります。
その中でも、さくらがまだ足りていないであろう、「ユーザーとともにあろう」ということや、「社員が本当にいきいきとやりがいを持って働いている状態にしたい」ということは、本当に見習わなければならないことです。
私自身、せっかく想いを持って会社を立ち上げたのに、ユーザーや社員から良く思われない場面に遭遇すると、大変悲しい気持ちになりますし、私がユーザーとTwitterでやりとりしても、社員とSlackでやりとりしても、解決できることはほんの一部です。
やっぱり、ユーザーとともに、社員とともに、という考えが根付いた会社をつくり、残していくことこそ重要だと改めて感じます。

話がそれましたが、今後ともユーザーや社員の皆さんのことを一番に考え、結果としてはてなを支える多くの人ともに成長するというはてなであり続けて頂きたいし、そういうはてなは結果としてしっかりと株主に結果を残せると思います。
また、成長の中で、さくらインターネットのサーバもどんどん使っていただければと思います(笑)。
私も、一人のはてなユーザーとして、はてなのこれからを楽しみにしています。
これからも、多くの人に愛されるはてなであることを望んでいます。

このたびは上場、本当におめでとうございます。