特別損失発生について

大変残念ながら、前期決算について特別損失発生のお知らせをすることとなってしまいました。
株主の皆様には大変申し訳なく思っています。

内容については、東証で発表されている資料のとおりですが、オンラインゲーム事業の不振に伴って、現在提供中である「ダンジョンズ&ドラゴンズ・オンライン」(DDO)に関する専用実施権や固定資産などを除却したために、2億円の特別損失が発生しております。
https://www.release.tdnet.info/inbs/441a1610_20070426.pdf

なお、本業のセグメントについてはたいへん順調で、トータルではDDOの減収を含めても1億円近くの増益となりました。
もちろん、市場環境が良いこともありますが、それに伴うデータセンターラックの稼働率が向上したことによって、さほど原価が増えることなく売上を計上できたことが大きいと考えています。
前期の場合、損失につながった費用の大半はデータセンター新設・増設(西新宿新設、代官山新設、堂島拡張)を先行させたことと、オンラインゲーム事業の諸費用(運営費、広告費、減価償却費等)だったわけですが、前者については売上が増えたことによって、カバーできた部分も多くありました。さらに今期は、後者についても今回の除却により改善できるものと考えています。

ところで、データセンターについては、主な需要地である東京の地価上昇に伴う調達コストの上昇により、考え直すべき点も出てきています。例えば、都市型データセンターと銘打ってサービスの強みを出していましたが、それは当社の「会社の強み」ではなく、あくまでも「サービスの強み」であり、先のような状況下において当社の先行者利益は薄れてきています。
しかし、重要なポイントはサーバをアウトソーシングする動きがますます広がっているということであり、しばらくは需要が減ることは考えられないということです。先日、同じくマザーズ上場のGMO-HS青山社長と私の対談記事が雑誌に掲載されていましたが、そこでもお話したとおり、SaaSをはじめとする高付加価値型のホスティングが広がっていることや、JSOXなどの影響によりITのアウトソーシングが進んでいることが、大きな追い風となっていくと思います。

特に当社の場合は、売上の半分以上が当社で運用保守をお受けしているものであり、データセンターを取り巻く環境は厳しくなっていくものの、運用保守といった付加価値の高い成長市場で、受注を拡大出来ています。
ホスティングサービスでは、専用サーバプラットフォームを昨年末に投入し、予想以上の反響を頂いており、高利益サービスであることも相まって、利益の向上に寄与しています。また、同じく利益率の非常に高い、レンタルサーバ分野においても、より付加価値を高めたビジネスプラン発表し、5/9より販売を開始します。
データセンターサービスでは、ポータルサイト様向けに運用保守をパックしたサービスを提案したり、回線の提供方式を改善するなど、営業部門の努力により、ラックあたりの利益の向上も進んできました。
このように、データセンター自体の厳しい市場環境を、当社の持つ運用保守という強みを持って、成長を引き続き続けていきます。

ちなみに、当社は一番大きな契約でも売上全体の3%程度と、特定の顧客に売上を依存していない(できなかった?)という強みもあり、もともとの定価は安いものの、不当な値引き圧力を受けることは少なく、このようなことも、今後の利益率改善の大きな後ろ盾になってくれるだろうと考えています。
もちろん、コストパフォーマンスは経営理念の中核に位置するものですから、あくまでもコストパフォーマンスは追及し、純粋に値段が高いだけのサービスは一切行うつもりありません。

なお、オンラインゲーム事業においてはテクモ社のリーボと提携し、前期のもっとも大きな失敗要因であったゲームマーケティング面で改善を図り、ロード・オブ・ザ・リングス オンラインの地固めも行いました。
自分への課題としては、前期までは得意分野でもある(そもそも起業のきっかけ)、データセンターやホスティング事業といった本業面にしか関与ができてませんでしたが、今期はそれ以外の事業(オンラインゲームや動画配信など)の知識も深めていきたいと考えています。

今回は大変残念なお知らせでしたが、不良資産を一掃してV字回復ができるように頑張りますので、さくらインターネットを引き続き応援頂けましたら幸いです。

コメント(2)

ハルパパ

はじめまして

 本日から、貴社レンタルサーバーのユーザーになりました、ハルパパと申します。

 今、この記事とあわせて田中様のプロフィール等、ざっと読ませていただきました。

 田中様のプロフィールを見て、インターネットが新たに創出した世界を垣間見たような気がしました。

 これからもガンバッテください。

ユーザー

御社営業のレスポンスの悪さと、営業と技術の連絡不足=連携ミスの悪さどうにかなりませんかねぇ?